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大富豪は日本のゲームだと思っていないでしょうか。実は隣の中国でも、闘地主や鋤大D、挣分(ジェンフェン)など、大富豪の仲間が数多く遊ばれています。その中でも「中国の大富豪」と呼ばれるルールは、4人か6人でチームを組んで遊ぶという、日本の大富豪にはない発想を持っています。
中国の大富豪は、トランプを2セット使い、対面の相手とチームを組んで得点を競うルールです。カードの強さの基本は日本の大富豪と同じで2が一番強く3が一番弱いのですが、色付きジョーカーとモノクロジョーカーの強さが分かれている点や、山札から各自が1枚ずつ引いて手札を作る配り方など、独特の要素がいくつも組み込まれています。
うそのたばこ店では毎月、望月さん主催の「世界のトランプゲーム会」を開催していて、こうした中国のルールも実際に卓を囲んで遊べます。ルールを読むだけでは掴みにくい駆け引きの感覚は、一度体験してみると腑に落ちるはずです。

「中国の大富豪」とはどんなトランプゲーム?
中国の大富豪は、中国で遊ばれている大富豪系ゲームの一種で、4人または6人でチーム戦として遊びます。工夫すれば8人でも遊べるとされています。使用するのはトランプ2セットで、ジョーカーも含めて使います。
対面に座るプレイヤー同士がチームになります。6人で遊ぶ場合は2人1組のチームが3組できる形になります。個人の勝ち負けだけでなく、チームとしての得点を稼ぐことが目的になる点が、日本でよく遊ばれる大富豪との大きな違いです。
カードの強さは以下の順になります。
- 大Joker(色付きのJoker)
- 小Joker(色なしのJoker)
- 2
- A
- K
- Q
- J
- 10
- 9
- 8
- 7
- 6
- 5
- 4
- 3
中国のトランプには色付きのジョーカーとモノクロのジョーカーが必ず入っています。色付きの方を大ジョーカー、モノクロの方を小ジョーカーと呼び、1枚出しの勝負では大ジョーカーが小ジョーカーに勝ちます。日本の大富豪と同様、ジョーカーを他のカードと一緒に出すと、そのカードと同じ数字として扱うことができます。

準備
- ディーラーがトランプ2セットをよく混ぜ、中央に山札としてひとまとめに置きます。
- 各プレイヤーは山札がなくなるまで、1枚ずつ順番に引いて手札にしていきます。
- 対面に座るプレイヤー同士でチームを組みます。6人の場合は2vs2vs2になります。
日本の大富豪では誰か1人が全員にカードを配りますが、中国の大富豪では山札を中央に置き、各自が1枚ずつ取っていく形式が一般的とされています。1枚ずつ手元に加えていくので、その都度手札を整理しながら引けるという利点があります。

遊び方
基本の進行は日本の大富豪とよく似ています。最初の人から順番にカードを出し、出せなければパスをし、最も強い組み合わせを出した人がその場を制する、という流れです。ただしカードの出し方には中国の大富豪ならではの組み合わせがあります。
すべての出し方を一度に使うと複雑になりすぎるため、まず覚えるとよい組み合わせは次の4つです。
- シングル: 好きなカードを1枚出す
- ペア: 同じ数字のカードを2枚出す(例: ♠7と♣7)
- 2ペア: 同じ数字のカードを2枚ずつ2セット出す(例: ♠Jと♣Jと♣2と♦2)
- シークエンス: 連続した5枚以上のカードを出す。マークはバラバラでもよいとされています(例: ♣6-♣7-♠8-♦9-♣10)

これに加えて「ボム」という特別な組み合わせがあります。ボムは通常の組み合わせの縛り(その回に出せる組み合わせの種類が固定される決まりごと)を無視して出すことができ、ボムが出たらさらに強いボムを出した人が勝ちになります。
- 4カード: 同じ数字の4枚出し
- 5カード: 同じ数字の5枚出し
- 5枚同じマークで連続(例: ♠6-♠7-♠8-♠9-♠10)
- ジョーカー4枚
トランプを2セット使うぶん、実際に遊んでみると意外とボムが出やすいとされています。ボムのおかげでどんでん返しが起きやすく、場に緊張感が生まれるのも中国の大富豪の面白さです。

具体的な手順は次のようになります。
- ❤3を持っているプレイヤーから始めます(最初の手番で❤3を出す必要はないとされています)。
- 最初のプレイヤーは、シングルやペアなど好きな組み合わせでカードを出します。
- 時計回りに手番が進み、次のプレイヤーはパスするか、同じ組み合わせでより強いカードを出します。
- 全員がパスしたら、最も強いカードを出したプレイヤーが勝ちとなり、場のカードを裏にして集めます。
- 勝者となったプレイヤーから、次の好きな組み合わせを出して続けます。
例えば、最初のプレイヤーがペアで♠7と♣7を出したとします。次の人がペアの縛り(同じ組み合わせでしか対抗できないという決まり)の中でより強いペアを出せなければパスし、これが続いて全員パスになれば、最初に強いペアを出した人が場のカードを総取りします。ただし途中で誰かがボムを出せば、縛りは無視されて勝負がひっくり返ることもあります。
得点・勝敗の決め方
カードを最も早く出し切った人が上がりです。上がったプレイヤーのチームメイトがその後何位になるかによって、チームの得点が決まる仕組みになっています。

4人で遊ぶ場合と6人で遊ぶ場合の得点は、それぞれ次のようになります。
- 4人の場合: 1位と2位のチームは3点、1位と3位のチームは2点、1位と4位のチームは1点
- 6人の場合: 1位と2位のチームは5点、1位と3位のチームは4点、1位と4位のチームは3点、1位と5位のチームは2点、1位と6位のチームは1点
1位が確定した瞬間から、ゲームの空気が変わります。1位以外のプレイヤーは、自分のチームメイトを上がらせないよう、他のメンバーと自然に足並みを揃えるような動きになりがちです。
1位の人が決まったら、そこからはチームメイトを上がらせないように他のメンバーで同盟を組むような形式になる
(出典: 望月さんのnote記事より)
チーム戦だからこそ生まれる、この駆け引きの構図が中国の大富豪の一番の見どころだと言えそうです。


よくある質問
Q.大ジョーカーと小ジョーカーはどう見分けるのですか?
色が付いている方が大ジョーカー、モノクロで描かれている方が小ジョーカーです。1枚出しの勝負では大ジョーカーが小ジョーカーより強いとされています。
Q.8人でも遊べますか?
原文では、工夫すれば8人でも遊べるとされています。具体的な調整方法までは書かれていないため、まずは4人か6人での基本ルールから試してみるのがおすすめです。
Q.日本の大富豪を知っていれば遊べますか?
基本的な進行は日本の大富豪とよく似ているため、遊んだことがある人であれば覚えやすいゲームです。チーム戦ならではの得点計算とボムの存在にさえ慣れれば、スムーズに楽しめます。
遊ぶトランプを探すなら

写真のトランプ: Cherry Casino (McCarran Silver) Playing Cards by Pure Imagination Projects(商品ページ)
中国の大富豪は普通のトランプ2セットで遊べるゲームです。手元に予備のデッキがない場合は、まず定番のトランプを2つ揃えるところから始めてみてください。同じ柄を2セット用意すると、ゲーム中にカードを見分けやすくなります。
もう少しデッキに個性を持たせたい場合は、いろいろなデザインのトランプから気に入った1組を選んでみるのも楽しい選び方です。世界には他にも数多くのトランプゲームがあるので、興味が湧いたらトランプゲームの種類まとめも覗いてみてください。
うそのたばこ店の店頭では、望月さん主催の世界のトランプゲーム会で実際にこのルールを体験できる機会があります。次に人数が集まる機会があれば、対面の相手とチームを組んで、ボム一発の逆転劇を狙ってみてください。
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