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電車の中で4人組のおじさんが酒を飲みながらトランプをしている。仲良さそうだと思った次の瞬間、1人が急に怒り出す。そんな光景を、イタリア旅行中に実際に見かけたそうです。 ところが5分後にはみんな肩を組んで笑い合っていた、という話をbook & board game shop “caravan” 店主・望月さんが書いています。イタリアのトランプゲームには、そんな一喜一憂が起きやすいシンプルなルールのものが多いのだそうです。 今回紹介する「マンバッサ」は、イタリアのアドリア海に面したマルケ州で遊ばれているトランプゲームです。3〜8人という大人数で遊べて、手札を交換しながら役を作り、最後にチップを賭けて勝負する仕組みになっています。うそのたばこ店では毎月、望月さん主催の「世界のトランプゲーム会」を開いており、こうした国ごとのトランプゲームを実際に手にとって遊べる機会があります。「マンバッサ」とはどんなトランプゲーム?
マンバッサはイタリアのマルケ州で遊ばれているトランプゲームです。トランプ1セットとチップさえあれば、3人から8人まで遊べます。原文によれば、人数は多ければ多いほど面白いとのことです。 使うカードにはイタリア特有の注意点があります。イタリアのトランプには数字の8〜10がなく、マークも金貨・カップ・羽・剣という独自の絵柄になっています。日本の一般的なトランプで遊ぶ場合は、8・9・10を抜いて代用することになります。
- A(最強)
- K
- Q
- J
- 7
- 6
- 5
- 4
- 3
- 2(最弱)
準備
まず全員にライフとしてチップを4枚ずつ配ります。このチップがゼロになったプレイヤーが脱落となるので、チップはいわば体力ゲージのようなものです。- 全員に1枚ずつカードを配る
- 最も強いカードを引いたプレイヤーがディーラーになる
- 配ったカードを戻してよく混ぜる
- ディーラーが全員に4枚ずつカードを配る
- ディーラーは自分の4枚を場に公開するか手札にするか選ぶ
遊び方
準備が終わったら、全員が場代としてチップを1枚ずつ出し、ディーラーから順番にプレイを進めます。自分の手番では、次のどちらかを選びます。- 手札をモンテと交換しない、または1〜4枚を同数のモンテと交換する
- 交換せずに「チャレンジ」を宣言する
この部分は適度に運の要素を増やしていて、面白くしている部分だなと思いました(出典: 望月さんのnote記事より)手札とモンテを交換せず、山札とも交換したくない場合は、必ず「チャレンジ」を宣言しなければなりません。チャレンジは、自分の役が他のプレイヤーより高いと踏んだときの勝負宣言です。 チャレンジが宣言されると、他のプレイヤーは1回だけ手札を交換するチャンスを得ます。ただし「マンバッサ」または「クアラントゥーナ」という最上位の役ができた場合は、その場で役名を宣言し、勝負はそこで即座に終了します。
役の一覧と強さの順番
マンバッサの役は、手札の中から1つマークを選び、そのマークのカードの数字を合計して点数を出す仕組みが基本になっています。Aは11点、K・Q・Jは10点として計算し、それ以外は数字そのままの点数です。特別な役があると、この合計点よりも優先して扱われます。
- マンバッサ:4枚のA(44点)
- クアラントゥーナ:同じマークのA・K・Q・J(41点)
- フォーカード:4枚の同じ数字(40点)
- ロングシークエンス:同じマークの連続した4枚(39.5点)
- トリス:3枚の同じ数字(39点)
- ショートシークエンス:同じマークの連続した3枚(38.5点)
勝敗の決め方
チャレンジが宣言され、他のプレイヤーが1回の手札交換を終えたら勝負は終了し、全員が手札を公開します。手札の点数が最も低いプレイヤーが負けとなり、場に出していたチップ1枚を失い、そのチップは中央に置かれます。 ただし「マンバッサ」が宣言された場合は特別で、他のプレイヤー全員がチップを1枚ずつ失います。「クアラントゥーナ」が宣言された場合は、点数が最も低いプレイヤーだけがチップを1枚失い、宣言した本人が中央に集まっているチップをすべて獲得します。 最下位の点数のプレイヤーが複数いる場合は、そのプレイヤー全員が負けとなり、それぞれチップを1枚ずつ失います。負けたプレイヤーは次のディーラーとなり、このゲームを繰り返します。チップを4枚すべて失ったプレイヤーは脱落し、最後まで残った1人が勝利です。
ただ、意外と相手も大きい役を作っていたりして、チャレンジを宣言したのに負けてしまうこともあったりするので、そのあたりの駆け引きが面白いです(出典: 望月さんのnote記事より)
よくある質問
Q.日本のトランプでもマンバッサは遊べますか? 遊べます。ただしイタリアのトランプには8〜10がないため、日本のトランプで遊ぶ場合はあらかじめ8・9・10を抜いて40枚で遊びます。 Q.「モンテ」とは何ですか? ディーラーが準備の段階で場に公開する4枚のカードのことです。手番のプレイヤーはこのモンテと自分の手札の一部、または全部を交換できます。 Q.3人未満や9人以上でも遊べますか? 原文では3〜8人で遊べるとされており、人数は多いほど面白いとも書かれています。それ以外の人数での可否については、note記事に記載がありません。遊ぶトランプを探すなら
写真のトランプ: Bicycle Green Playing Cards by US Playing Card Co(商品ページ)
マンバッサはイタリアのトランプで遊ぶのが本来の姿ですが、日本の一般的なトランプでも8〜10を抜けば同じルールで楽しめます。どんなトランプを選べばいいか迷ったら、定番のトランプから手に取ってみるのがおすすめです。
絵柄そのものを楽しみたい方には、いろいろなデザインのトランプも揃えています。世界各国のトランプゲームについては、トランプゲームの種類まとめでも紹介していますので、あわせてご覧ください。
うそのたばこ店では、望月さんが主催する「世界のトランプゲーム会」を毎月開催しています。マンバッサのような駆け引き系のゲームは、実際に人数を集めて手を交換しながら遊んでみると、ルールの読みだけでは分からない面白さがよく分かります。次にトランプを買うタイミングで、いつもの定番とは違う一組を選んでみるのも一つの手です。
出典・参考: 本記事のルール紹介は、book & board game shop “caravan” 店主・望月さんのnote記事「イタリアの気軽なポーカーのようなトランプゲーム「マンバッサ」」を出典とし、ご本人の許可を得て引用・参照しています。記事中の図解・写真も同記事から許可を得て転載しています。図解つきの原文もぜひあわせてお読みください。うそのたばこ店では毎月、望月さん主催の「世界のトランプゲーム会」を開催しています。
東京で今日じゅうに一組手に入れたいなら、浅草橋〜蔵前のあいだにある実店舗もどうぞ。店は24時間開いていて、ショーケースに並ぶ300種類以上から実物を見て選べます。会計はセルフレジです(現金は使えません)。テーブル席があるので、買ったその場で遊んでいくこともできます。場所と使い方は店舗案内をご覧ください。
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